• HRD AWARDS 2015

国際的なダイヤモンドジュエリーのデザインコンペティションである、第16回HRDアワードインターナショナルダイヤモンドジュエリーコンペティション2015のグランプリにジュエリーデザイナー小寺智子の作品が選ばれた。グランプリ受賞は日本人初の快挙となった。
同コンペティションは、ベルギーのダイヤモンド関連団体を代表する非営利団体HRDアントワープによって2年毎に主催されている。この年のテーマは2015年5月1 日から10 月31 日までイタリア・ミラノで開催されたミラノ国際博覧会の全体テーマである「地球に食料を、生命にエネルギーを」に通ずる「A la Carte ‐A Culinary Journey‐ 」(ア・ラ・カルト ‐食を巡る遥かなる旅‐ )をテーマに設定しデザインを公募した。
世界各国から寄せられた1,500を超えるデザイン画の中から31デザインを選出し、実制作を完了した小寺智子の2作品「Rice Husks(籾殻)」と「Bento(お花見弁当)」を含む29の入選作品をミラノ国際博覧会のベルギーパビリオンに展示した。その後、国際的に著名な専門家である、アントワープ大学ジュエリーデザイン学教授、DIVA博物館館長、クリスティーズ及びサザビーズのジュエリースペシャリストを筆頭に12名の審査員によって4作品が選出され、他に一般オンライン投票により1作品が選ばれた。
同年10月29日にベルギー・アントワープにて催されたHRD授賞式で、その最終5 実作品の中から小寺智子の作品「Rice Husks(籾殻)」、ブローチがグランプリを受賞。その後、それら29入選作品は、世界各国のジュエリーショー、ギャラリー等を巡回。そのクリエイティブで革新的なダイヤモンドジュエリーは、メディアやプレスに取り上げられ好評を博した。

HRD Awards 2015
インターナショナルダイアモンドジュエリーコンペティション

日本人初のグランプリ受賞

都会の真ん中で、数粒の籾殻が
男性コートについているのを見かけました。

なぜ? あの人はどこから来たのだろう。

米の生産地にしか存在しないはずの籾殻。
そして、私の心の中で物語がはじまりました。


©Kodera Tomoko

稲刈りの匂い、脱殻機の音、
おばあちゃんの台所から漂うお米を炊く匂い、

艷やかに輝く炊きたてのご版、そして家族との食卓。

この籾殻のジュエリーを見た人、つけた人は、

心の中でそれぞれの物語の扉が
次々と開くきっかけを持つことでしょう。