


NY アーキテクチャー
ニューヨークの摩天楼。
連なる高い建物の窓の反射光。
クライスラービルやエンパイアステートビルにみられるアールデコ建築。直線と曲線、新しさと古さが調和している街並が魅力的で一日中、上を見ながら歩き回りました。



NYの地図
ジュエリーデザイナーになってから、
改めてボーっと見ていたニューヨークの地図。
そうしたら、地図の中から人やタクシーが交差する喧噪とパワーが
浮き上がってきて、私は迷いもなく
セントラルパークを中心にしたリングをつくりました。
連作として、ネックレスにはブロードウェイを、
イヤリングには、ウエストサイド&イーストサイド。
三点揃うとマンハッタンが出来上がるシリーズです。



PARIS エッフェル塔
パリは、グレーとセピアが混ざったような無彩色の街並。
そこに彩りを添えていたのは、
カフェで過ごしている、おばあちゃまの真っ赤なポロシャツ
街と人が風景になって、どこを切り取っても隅々まで絵になっていて
本当に芸術の都だと感じました。
夕暮れ時に訪れたエッフェル塔。
真下から見上げた時、塔脚の透かし模様があまりに美しかったので
シャッターを押した一枚の写真が、リングになりました。



輪っかじゃないリング
リングが“輪っか”であることにこだわらず、
指を左右から抱きかかえるようなデザイン。
身につけても、オブジェとしても、
全方向的に美しくあることを意図しています。
2000年、ミレニアムを迎えるにあたってものをつくる喜びだけでなく、
ものを感じるデザイナーでありたい、と思い“身につける”ことを掘り下げ、
身体とジュエリーの関係を表現することをスタートしました。



宇宙人(カンディンスキー)
日々の風景の中で出会う、
花や植物の印象は、私の中で成熟されて
デザインの源になります。
特に、小さな芽や種、植物のふっくらとしたフォルムなどを目にすると
きっと彼らは宇宙と交信しているに違いない、と
不思議な確信をもってしまいます。
指と指の間からのぞく芽のようなパーツが、カンディンスキーの
抽象画のようにリズミカルに配置された楽しいリングです。